ChatGPTと一緒に、お盆のLINEスタンプを設計してみた
「きゅうり馬となす牛の、夏の約束。」制作記録・前編
ChatGPTと一緒に、お盆をテーマにしたLINEスタンプを作るまでの過程を、前編・後編の2回に分けて紹介します。
前編となる今回は、きゅうり馬となす牛のキャラクターを、どのような順番で設計していったのかをまとめました。
具体的には、
キャラクター設定書を作る
最初のイメージ図を作る
キャラクターシートを作る
16枚分のLINEスタンプ設計書を作る
という流れを紹介します。
「キャラクターシートを作ると言われても、何から始めればいいのかわからない」
「16枚のLINEスタンプを、どうやって整理して作ればいいのかわからない」
そんな方にも制作の流れが伝わるように、実際に作った画像や資料を見せながら解説していきます。
後編では、今回作ったLINEスタンプ設計書を使い、16枚の画像を生成して修正し、実際にLINEスタンプとして仕上げるまでを紹介する予定です。
お盆をテーマにしたLINEスタンプを作ることにしました。
今回の企画名は、
「きゅうり馬となす牛の、夏の約束。」
です。
お盆の精霊馬をモチーフにした、きゅうり馬となす牛のキャラクターをChatGPTと一緒に考え、全16枚のLINEスタンプを作っていきます。
今回は、企画が生まれた経緯よりも、
実際にキャラクターをどのような順番で設計したのか
を中心に紹介します。
今回行ったのは、主に次の四つです。
キャラクター設定を文章にする。
最初のイメージ図を作る。
そこからキャラクターシートを作る。
さらに、16枚を作るためのLINEスタンプ設計書へ落とし込む。
私自身、最初からこの手順が分かっていたわけではありません。
ChatGPTと相談しながら一つずつ作り、実際に画像を生成し、うまくいかなかったところを見直していきました。
AIに画像を作ってもらうというと、すぐにプロンプトを書いて画像生成を始めるイメージがあるかもしれません。
でも今回実際にやってみて感じたのは、画像を作る前の設計がとても大切だということでした。
お盆をテーマにした理由
LINEスタンプを作ろうと思った時期が、ちょうどお盆の少し前でした。
季節に合ったものを作るなら、お盆をテーマにしてみるのも面白そうだと思ったのが始まりです。
私は、40代から60代の方に向けて、AIについて発信しています。
お盆は、私たちの年代にとって、子どもの頃の記憶や家族の思い出ともつながりやすいテーマです。
そこで、ChatGPTと相談しながら、お盆を題材にしたキャラクターの候補を考えました。
その中で気になったのが、精霊馬(しょうりょううま)です。
見たことはありましたが、私はその意味を詳しく知らなかったので、あらためて調べてみました。
精霊馬とは、お盆にご先祖様の霊を迎えたり、送り出したりするために飾る、きゅうりやナスで作られた飾りです。
🥒 きゅうりの馬
足の速い馬に乗って、ご先祖様に早く家へ帰ってきてほしいという願いが込められています。
🍆 ナスの牛
歩くのがゆっくりな牛に乗って、お供え物や思い出を持ちながら、ゆっくりあの世へ戻ってほしいという願いが込められています。
早く帰ってきてほしい。
帰るときは、ゆっくり戻ってほしい。
この意味を知ったとき、ただの野菜の飾りではなく、そこに込められた人の気持ちが尊いと感じました。
このモチーフなら、かわいいだけではなく、少し懐かしさや優しさのあるLINEスタンプにできるかもしれない。
そう思い、きゅうり馬となす牛を主役にしたLINEスタンプを作ることにしました。
最初に、キャラクターの設定を文章にした
きゅうり馬となす牛を主役にすると決めた後、すぐに画像生成を始めたわけではありません。
まず、二人がどのようなキャラクターなのかを表す「キャラクター設定書」を作りました。
実際のキャラクター設定書はテキストベースで作っていますが、かなり長くなってしまうので、Substackではイラスト版にして掲載しました。
テキストベースの完成版については、今後noteの記事として詳しく紹介していく予定ですので、こちらもお楽しみに。
設定書から、最初のイメージ図を作った
ここまでしっかりとコンセプトができていると、ブレないイメージ図に仕上がります。仕上がったイメージ図がこちら。
どうですか!?
このイメージ図ができた瞬間、自分の中でかなりテンションが上がりました。
それまでは、頭の中や文章の中にしかいなかったキャラクターが、初めて二人並んで目の前に現れたからです。
「この二人でLINEスタンプを作りたい」
という気持ちが、ここで一気に強くなりました。
イメージ図をもとに、キャラクターシートを作った
二人の基本デザインが見えてきたところで、次にキャラクターシートを作りました。
キャラクターシートとは、キャラクターの顔、体形、色、表情などをまとめた、見た目の基準になる資料です。
LINEスタンプを1枚だけ作るのであれば、最初のイメージ図だけでもよいかもしれません。
しかし、今回は全部で16枚あります。
画像を作るたびに、キャラクターの顔や体形が変わってしまうと、同じシリーズには見えません。
そこで、最初に作ったイメージ図を参考画像として使い、ChatGPTにキャラクターシートの作成を依頼しました。
大まかな流れとしては、完成したイメージ図を添付し、
「このキャラクターデザインを維持したまま、正面や横向き、表情などが分かるキャラクターシートを作ってください」
という形で依頼しました。
ただ「キャラクターシートを作って」と伝えるだけでも、ChatGPTがある程度の形にまとめてくれます。
キャラクターシートを自分で描いた経験がなくても、参考画像と簡単な指示があれば、ここまで作れることに驚きました。
画像生成AIは本当にすごいですよね。
きゅうり馬のキャラクターシート
きゅうり馬は、元気さが伝わる表情と、すぐに動き出しそうな雰囲気を意識しています。
なす牛のキャラクターシート
なす牛は、穏やかさや包容力が伝わるように、表情や体のバランスを考えています。
16枚を作るために、LINEスタンプ設計書を作った
キャラクターシートの次に作ったのが、16枚それぞれのLINEスタンプ設計書です。
LINEスタンプ設計書は、1枚のLINEスタンプを作るための指示書のようなものです。
今回はイラストで紹介していますが、実際に作る時はスプレッドシートで十分です。
スタンプ1枚ごとの、
セリフ。
主役。
感情。
表情。
ポーズ。
背景。
風の演出。
などを整理しました。
こうした内容を先に決めておくことで、画像を作るたびに一から考え直す必要がなくなります。
いきなり長いプロンプトを書くよりも、先に必要な項目を分けて整理した方が、抜けや重複も見つけやすくなります。
また、16枚を一覧で見たときに、同じような表情やポーズばかりになっていないかも確認できます。
LINEスタンプ設計書を作ったことで、16枚を別々のイラストとして作るのではなく、一つのシリーズとして考えられるようになりました。
16枚には、一つの流れを作った
今回のLINEスタンプは、一枚ずつ日常会話で使えることを前提にしています。
その一方で、16枚を順番に並べると、一つの小さな物語になるように設計しました。
きゅうり馬が帰ってくる。
二人が再会する。
一緒に夏の時間を過ごす。
やがて帰る時間が近づく。
最後に、また来年会おうと約束する。
この流れから、今回の企画名である、
「きゅうり馬となす牛の、夏の約束。」
が生まれました。
さらに、日本の夏らしさを少しだけ表現するために、夏の風を「第三の登場人物」として設定しました。
風そのものをキャラクターとして描くわけではありません。
風鈴、朝顔、提灯、葉っぱなどの小さな動きを使い、二人の感情や場面の空気をさりげなく補ってもらいます。
LINEスタンプは小さく表示されるため、背景を細かく描くことはできません。
そのため、背景を作り込むのではなく、日本の夏の気配だけを残すように考えました。
今回のまとめ
今回の前編で行ったことをまとめると、次のような順番になります。
まず、キャラクターの意味や役割を表す「キャラクター設定書」を作る。
次に、二人の方向性を確認するための「最初のイメージ図」を作る。
基本の見た目が決まったら「キャラクターシート」を作る。
最後に、16枚それぞれの内容を「LINEスタンプ設計書」にまとめる。
私は、最初からこの手順を知っていたわけではありません。
ChatGPTと壁打ちしながら、一つ作っては確認し、足りないものがあれば次の資料を作るという形で進めました。
キャラクター設定書やキャラクターシート、LINEスタンプ設計書と聞くと、少し難しそうに感じるかもしれません。
でも実際にやっていることは、ChatGPTと壁打ちをしながら、文章や画像にして少しずつ整理していく作業です。
いきなり完成した画像を作ろうとするのではなく、最初に設計図を作っておく。
この準備があったことで、16枚のスタンプを同じ世界観で作るための土台ができました。
前半は、ここまでになります。
次回は、LINEスタンプ設計書を使って16枚を作る
後編では、実際にLINEスタンプ設計書を使って、16枚の画像を作っていきます。
キャラクターシートを添付して、どのように画像生成を依頼したのか。
最初に作った画像の、どこがLINEスタンプとして使いにくかったのか。
そして、完成した16枚をLINEスタンプとして使える形に、どのように整えたのか。
実際の画像と失敗例を交えながら、完成までの試行錯誤を紹介します。
いかがでしたでしょうか。
キャラクターシートやLINEスタンプ設計書は、最初から完璧に作る必要はありません。
私もChatGPTと相談しながら作り、画像を見て、何度も修正しています。
「自分にはキャラクターを作るのは難しそう」と思っている方にも、今回の流れが何かのヒントになればうれしいです。
はじめましての方へ
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
まあちゅうと言います。55歳です。
40〜60代のAI初心者に向けて、AIと一緒に小さな一歩を積み重ねる方法を発信しています。
「AIはともだち。」を合言葉に、難しい言葉を使わずお届けします。
私と同じような方向を向いている方がいましたら、一緒に少しずつ進んでいきませんか?









まあちゅうさん、こんにちは。
私も使っているキャラクターがいるので、LINEスタンプも作ってみたくなりました。
手順、参考にさせていただきます!ありがとうございます^^
まあちゅうさん、おはようございます。
すごい。キャラクターキャラクターシートができていますね。
きゅうり馬となす牛が可愛くて、癒やされます。
「きゅうり馬となす牛の、夏の約束」物語が生まれそうですね。
お盆のLINEスタンプ後編も楽しみにしています。
今日も、にっこり笑顔で、楽しむ1日を〜〜🎶